パキラを育てているけど、なかなか大きくならない…
せっかく買ったパキラをもっと立派に育てたいけど、どうすればいいの?
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、パキラを大きく育てるには、適切な環境づくりと正しい剪定テクニック、そして計画的なケアの3つがカギなんです。
この記事では、100均で買ったパキラでも大きく育てられる具体的な方法や、プロも実践している剪定テクニックとトラブル対策を詳しく紹介していきます。
パキラを大きく育てるための3つの基本知識と環境づくり

パキラを大きく健康に育てるには基本知識と適切な環境が欠かせません。正しいケアを行えば、パキラは部屋のアクセントとなる存在感ある観葉植物に育ちます。
パキラの成長可能性と最適な環境条件
パキラは適切な環境で育てれば、大きく立派に成長します。野生では太い幹が10mほどになることもあるほど成長力があります。
最適な環境では、温度を最低10℃以上、できれば15℃以上に保ちましょう。冬場は窓から少し離した場所に置くと良いでしょう。
パキラは乾燥や害虫に強いですが、放置すると健全に成長しません。
寒暖差が大きい環境や極端に乾燥した場所は避け、安定した環境を作りましょう。成長期には適度な湿度を保ち、水はけの良い土で育てると根の発達を促せます。
パキラを大きくするための正しい水やり方法
パキラを大きく育てるには「スパルタ気味」の水やりが重要です。メリハリある水やりがパキラの強い根と茎を育てます。
春から秋の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が出るまでたっぷり与えましょう。秋から冬は成長が緩やかになるため、土が乾いてから1週間ほど経ってから水やりします。
水やりのポイントは、鉢底から水が流れ出るほどたっぷり与えることです。コップ一杯程度では土の表面しか潤わず、根が伸びている鉢底まで水が届きません。受け皿に水が残ると根腐れの原因になるので必ず捨てましょう。
パキラの成長を促進する置き場所と光の管理
パキラの成長には適切な光が不可欠です。
1日6時間程度の明るい環境が理想的で、レースカーテン越しの柔らかい光が最適です。強い直射日光は葉焼けの原因になり、暗すぎると徒長して不格好になります。
春秋は窓際で日光を十分に当て、夏は強光を避け、冬は明るい場所で管理しましょう。
日光浴時間が限られる場合でも、短時間でも日に当てる工夫が効果的です。
パキラを大きくするための3つの植え替えと土壌管理ポイント

パキラを大きく育てるには、植え替えと土壌管理が欠かせません。適切な時期に鉢と土を選び、植え替え後のケアを行えば、パキラは健康的に成長します。
大きく育てるための植え替え時期と鉢選び
パキラは5月から9月の成長期に植え替えましょう。この時期なら植え替えのダメージから早く回復し、新しい環境で元気に育ちます。
鉢は今より一回り大きいものを選びます。具体的には、現在の鉢の直径を3で割って1を足した号数が適切です。
例えば6号鉢なら7号鉢を選びます。
ただし大きすぎる鉢だと根が水を吸いきれず根腐れを起こす恐れがあるため、サイズ選びは慎重に行いましょう。
パキラの成長を促進する土と肥料の選び方
パキラの成長には適した土と肥料が重要です。
水はけが良く、保水性と通気性のバランスがとれた土を選びましょう。市販の観葉植物用培養土か、小粒の赤玉土7割と腐葉土3割を混ぜた土がおすすめです。
肥料は窒素、リン酸、カリを含む観葉植物用を選びます。窒素は葉を大きく育て、緑色を濃くする効果があります。
室内なら臭いの少ない化学肥料が使いやすいでしょう。
植え替え後のケアと管理方法
植え替え後のケアも大切です。最初の1~2週間は明るい日陰に置き、直射日光は避けましょう。
レースカーテン越しの柔らかな光が理想的です。
水やりは植え替え直後にたっぷり与えた後は、土の表面が乾いてから控えめに行います。頻繁な水やりは弱った根を傷め、根腐れの原因になります。
肥料は植え替え後すぐには与えず、2~3週間経ってパキラが元気になってから始めましょう。風通しの良い場所で管理し、湿度が高くなりすぎないよう気をつけてください。
適切な時期に合った鉢に植え替え、良い土を使い、丁寧にケアすることで、パキラは見事に大きく育ちます。
パキラの成長を促進する3つの剪定と樹形管理テクニック

パキラを健康に大きく育てるには、適切な剪定と樹形管理が欠かせません。
正しい剪定方法を知り、幹を太くするテクニックを実践し、編み込みパキラ特有の管理を行えば、見事な観葉植物に育ちます。
図解で分かるパキラの効果的な剪定方法
パキラの剪定は「成長点を残して切る」のが基本です。
最適な時期は4月~7月の晴れた日で、生育が活発なため新芽が出やすく傷みも少なくなります。
剪定する際は全体のバランスを見て節が残るように切り、密集部分は風通しを良くします。
清潔な剪定ハサミを使い、10月以降の寒い時期の剪定は避けましょう。適切な剪定で新しい芽が出やすくなり、バランスの良い美しい樹形を維持できます。
パキラの幹を太くするためのテクニック
- 日当たりの良い場所で育てる
- 適切な剪定
- 毎年の植え替え
- 風に当てる
パキラの幹を太くするには、まず日当たりの良い場所で育てましょう。光合成で作られた栄養が幹に蓄積され太くなります。
適切な剪定も効果的で、太い枝を切ると栄養が根元に集中し、その部分が太くなります。
成長期には2週間に1回の液体肥料を与え、毎年の植え替えも大切です。
また、風に当てると自身を支えるために幹を太くするので、可能なら春から秋は屋外で育てるのがおすすめです。
編み込みパキラの特別な剪定と管理法
編み込みパキラは複数の株が絡み合っているため特別な管理が必要です。
剪定は5~9月が適期で、伸びすぎた葉や重なり合った部分を整え、風通しを良くします。
水やりは特に注意が必要で、幹が密集している根元が湿りやすいため、土の表面が乾いてから与えましょう。
部分的に枯れることもありますが、その場合は他の健康な幹を傷つけないよう慎重に取り除くことが大切です。
適切なケアで編み込みパキラも健康に育ちます。
100均で購入したパキラを大きく育てる3つの方法

100均で買った小さなパキラも、適切なケアと環境があれば驚くほど大きく育ちます。ここでは、わずか100円のパキラを立派な観葉植物に育てる方法を紹介します。
100均パキラの特徴と大きく育てるためのポイント
100均パキラは小さくても大きく成長する潜在能力があります。
「日光」「水分」「風」のバランスが成長の鍵で、特に風は光合成を促進します。
購入後はすぐに大きめの鉢に植え替え、5月~9月の成長期に合わせてケアしましょう。
暖かい時期は屋外で育て、10℃以下になる冬は室内に移すことが大切です。
適切な環境で育てれば、野生では15mにもなるパキラの成長力を引き出せます。
100均の園芸グッズを活用したパキラの育成術
100均で揃う園芸用品を使えば、低コストでパキラを効果的に育てられます。必要なのは「大きめの鉢」「観葉植物用の土」「底石」「スコップ」程度です。
ダイソーですべて手に入ります。
画像引用元)ダイソー公式通販より
土栽培かハイドロカルチャーを選び、季節に合わせた水やりを心がけましょう。
成長期は土が乾いたらたっぷり与え、冬は頻度を減らします。成長促進には液体肥料を2週間に1回程度与えますが、植え替え直後は控えてください。
小さなパキラから大きく育てる成功例
100均パキラの成功例は多く、4年半で142cmになった例や、4年で40cmを超えた例があります。
春から秋は屋外の半日陰で育て、徐々に日光に慣らすのが効果的です。
1~2年ごとに大きめの鉢に植え替えて根詰まりを防ぎ、新しい土に更新しましょう。
挿し木で増やすこともでき、枝を10~20cm切って土に挿すと2週間ほどで新芽が出ます。
適切なケアを続ければ、100円のパキラも立派な観葉植物に成長します。
パキラを大きく育てる際の3つのトラブル対策と解決法
パキラを大きく育てる過程では様々なトラブルが発生します。これらの問題を適切に対処することで、パキラの健全な成長を促せます。ここでは、主な3つのトラブルとその解決法を解説します。
- 成長が止まったパキラの原因と復活方法
- 葉の異常と根腐れの対処法
- パキラの成長を妨げる病害虫対策
成長が止まったパキラの原因と復活方法
パキラの成長停止の主因は根詰まりと環境ストレスです。
根詰まりを起こしたパキラは鉢底から根がはみ出し、養分吸収ができなくなります。特に2年以上植え替えていないと発生しやすいです。
- 鉢から株を取り出し、古い土を1/3程度落とす
- 黒く腐った根を切除(健康な根は白色)
- 2号大きい鉢に観葉植物用土で植え付け
- 半日陰で2週間管理
環境ストレスでは、冬季の15℃以下の低温が成長を止めます。
日中は窓辺で日光浴させ、夜は部屋の中央に移動させると良いでしょう。
葉の異常と根腐れの対処法
葉の変色や落下は過剰な水やりと直射日光が主因です。根腐れを起こすと土から甘酸っぱい臭いがし、幹が柔らかくなります。
- 初期症状:水やりを2週間停止し、土を完全乾燥
- 中期症状:植え替え時に腐敗根を除去し、殺菌剤散布
- 末期症状:健康な枝を15cm程度切り取り、挿し木で再生
葉焼け対策では、強い日差しを避け、レースカーテン越しの光が最適です。
焼けた葉は基部から切除して新芽の発生を促します。
パキラの成長を妨げる病害虫対策
パキラに被害を与える主な害虫はアブラムシ、カイガラムシ、ハダニです。アブラムシは新芽に群生し、カイガラムシは枝に白い殻を形成、ハダニは葉裏に赤い斑点を残します。
- 粘着テープや歯ブラシで直接除去
- テントウムシ(アブラムシ対策)導入
- ベニカXファインスプレーを7日間隔で散布
- 竹酢液を200倍に薄めて噴霧
予防には週2回の葉水と月1回の木酢液スプレーが有効です。カイガラムシは早期発見が難しく、定期的な葉裏チェックが重要です。
これらの対策を実施すれば、パキラは年間で30~50cmの成長を見せ、太い幹と艶やかな葉を維持できます。トラブル発生時は早期対応が大切です。
まとめ
パキラを大きく育てるには、適切な環境づくりと継続的なケアが重要です。
明るい場所で育て、メリハリのある水やりを行いましょう。成長期(5~9月)には十分な水と肥料を与え、この時期に一回り大きな鉢への植え替えも効果的です。
剪定は成長点を残して行うことで新芽が出やすくなり、幹を太くするには日当たりと風通しの良い環境が必須です。100均の小さなパキラも、適切なケアで立派に育ちます。
トラブルは早期発見が大切で、根詰まりや根腐れには適切な植え替えで、病害虫には予防と早期対処で対応しましょう。
継続的なケアで、パキラは部屋のシンボルとなる存在感ある観葉植物に成長します。